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ネパール首相が辞任 軍トップ解任めぐり連立瓦解

【ニューデリー=田北真樹子】ネパールのダハル首相は4日、首都カトマンズで国民向けのテレビ演説を行い、辞任を表明した。首相は旧反政府武装勢力、ネパール共産党毛沢東主義派(毛派)出身で、3日に軍トップのカタワル陸軍参謀長を解任。これに最大野党ネパール会議派出身のヤダブ大統領らが反発し、主要政党が連立連立政権からの離脱を表明した。辞任表明の背景には、軍との確執や政権運営が困難になったとの情勢判断があったとみられている。

 ダハル氏は演説で辞任について、「民主主義と平和を守るために行動する」と述べた。ダハル氏は3日、新兵採用や軍幹部の人事をめぐりカタワル参謀長が政府の指示に背いたとして解任を決めた。だが、連立政権を組む統一共産党など2党が、政府の決定は連立政権の合意を欠くものだと抗議し連立離脱を表明。これによって、連立与党は制憲議会過半数を割った。

 一方、ヤダブ大統領は「解任は憲法違反だ」として、カタワル参謀長にポストに留まるよう命令した。ただ、大統領は軍の最高司令官だが、実権は首相が握るため、参謀長の解任手続きに「問題はない」(外交筋)との見方が強い。

 ネパールは、1996年以降、毛派が国王からの政権奪取を目的に武装闘争を展開し、内戦状態に陥った。2006年5月に発足したコイララ政権は毛派のテロ組織指定を解除し、同年11月に毛派と和平協定に調印。昨年4月の制憲議会選挙で毛派が第1党となり、8月に毛派を中心とする連立政権が発足した。

 毛派は旧毛派軍と政府軍の統合を進めようとしてきたが、政府軍には敵として戦った約2万人の旧毛派を取り込むことに強い抵抗がある。ダハル内閣退陣を受け、政権外に転じるとみられる毛派は今後、次期政権への攻勢を強めかねない。

引用:Yahoo

2009年5月5日